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La mala erba non muore mai. 【 憎 ま れ っ 子 、 世 に 憚 る 】

コルトレーン生誕85年、インパルス創業50周年、来日45周年記念講演

コルトレーン生誕85年、インパルス創業50周年、来日45周年記念講演

2011.11.16 @sound café dzumi

 

世界的に有名なコルトレーン研究家・藤岡靖洋さんを講師に迎え、John Coltraneを紐解く逸話が多数聞けるものと早々にお店の方へmailで参加申込をすると「あなたは1番です」という返信。

「まさか藤岡さんを目の前にして最前列の拝聴か !?」と緊張しつつ吉祥寺駅に降りました。

 

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そしてお店の前に到着すると小さな掲示板があり、そこから階段を上がって後、さらにエレベーターで7階へ。

扉が開いて一歩踏み入れるとそこはもうsound café dzumiの店内。既に数名の方が和気藹々と談笑されており、その中央に藤岡氏の姿がありました。

 

そろりと入って行くと小生に気づいた藤岡さんが開口一番「あぁ、見たことあるぅ!誰やったっけ!え~っとぉ・・・」と問われ、「高樹ですぅ・・・」と自己紹介をすれば「そうや、高樹くんや!」と笑顔で招き入れてくれました。

 

そこへ間髪入れず店主の泉さんが会費の徴収とドリンクの注文を訊きに来られ、あたふたしながら会費をお支払いして缶ビールを注文。

藤岡さんの周りには既に皆さんが席を陣取っておられ、小生は入口近くの一番後ろの席に座らせていただきました。

 

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程なくして、藤岡さんはご自身で著された「The John Coltrane Reference」を手に立ち上がられ、John Coltraneに関するお話を始められました。

ここで藤岡さんから「John Coltraneの初リーダー作『Coltrane』(Prestige)のメンバーを知っている方はおられますか?」という質問があり、名指しで小生に答えを求められました。 いきなりの質問で咄嗟に答えられず、そのまま無言に。

そして何事もなかったかのように藤岡さんがメンバー名を数名挙げられ、30歳にしての初リーダー作は遅かったと力説。またMiles Davisの生い立ちを引き合いに出してJohn Coltraneとの暮らしぶりの違いなども話されました。

 

さらに詳細についてはJohn Coltraneの評伝本「コルトレーン-ジャズの殉教者」(藤岡靖洋著)に書かれていますと宣伝も忘れておりませんでした。

 

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現在、「コルトレーン写真集」を出版すべく東奔西走していると述べられた後、その青写真となる原稿らしきものが回覧されてきました。これにはじっくりと見入ってしまい、暫し藤岡さんのお話は上の空状態。

何を話されておられたのかも分からぬまま何時しかライヴ音源が流れ始めました。

 

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アメリカの大学(学校名を失念!)の講堂で演奏された音源であり、こちらもいずれCD化される予定と話され、皆で聴き入ります。

 

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アヴァンギャルドを得意とする店主の泉さんは後期コルトレーンについて詳しく説明されるなどマニアックなお話をされ、小生のように単にJohn Coltraneを聴いてきただけのリスナーとは桁違いに情報をお持ちになられる方でした。

 

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with 藤岡靖洋氏)

 

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講演を終えて後、帰りのエレベーターで来られていたご婦人と藤岡さんと一緒になり、駅までご同行させていただくことになりました。

駅へと向かう途中、藤岡さんより「蕎麦を食べていきませんか」と提案があり駅前の蕎麦屋へと3人で入りました。

 

蕎麦が出てくるまでの間、今日の反省点などを話される藤岡さん。まだまだたくさんお話をされたかったことがおありだったようです。

蕎麦が運ばれてきて少し召し上がられた藤岡さん、何時しか夢の中でした。

 

コルトレーン――ジャズの殉教者 (岩波新書)

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